ブロードウェイ・ミュージカル『ロジャース／ハート』

1997年にマイアミの劇場で初演された『ロジャース/ハート』。

オールド・ファンのみならず、洒落た旋律と歌詞が若い観客の心を捉え、「輝くばかりに魅惑的なショウ。楽曲に対するアプローチが、オリジナリティーにあふれている」と批評も好評で、以来現在まで、本作は各地で上演されています。

作品の舞台は1930年代～1940年代のニューヨーク、そしてハリウッド。数々のスタンダード・ナンバーを世に送り出したリチャード・ロジャース（作曲家）とロレンツ・ハート（作詞家）、彼らの半生を素晴らしい彼らの名曲とともに綴るミュージカルです。

日本では2018年に上演し、大好評のうちに幕を閉じたBroadway Musical『ロジャース/ハート』。みなさまの熱いご要望にお応えし、待望の再演が決定しました。歌あり、ダンスあり、もちろんタップありの、ゴージャスなひと時をお届けいたします！

12名の精鋭パフォーマーが、究極のソング＆ダンスで綴るNYの「粋」とエンタテインメントのすべて！

2018年に初演され、大好評を博した『ロジャース／ハート』が再演される。作曲家リチャード・ロジャース（1902～79年）と、作詞家ロレンツ・ハート（1895～1943年）。1920～40年代にかけて、ブロードウェイを制覇した彼らが生み出した楽曲を、たっぷり盛り込んだミュージカルだ。

努力型のロジャースと才気煥発型のハート。タイプの異なる2人の天才が、持てる才能をフルに発揮して創造した、歌曲の素晴らしさに改めて感嘆する。初ヒットとなった〈マンハッタン〉を筆頭に、〈マイ・ファニー・ヴァレンタイン〉や〈ブルー・ムーン〉、〈ザ・レイディ・イズ・ア・トランプ〉など、ジャズ・シンガーが好んで歌う極上のスタンダード、それもNYの「粋」を凝縮したような軽妙洒脱なナンバーは、今も魅力を失っていない。

『ロジャース／ハート』では、2人の数奇な運命が、様々なエピソードと共に綴られる。そして、彼らの人生を彩った名曲を歌い踊るのが、12名の精鋭パフォーマーたち。全編ソング＆ダンスの魅力に溢れ、エンタテインメントの神髄を堪能出来る、上質なショウが期待出来そうだ。

中島薫（音楽評論家）

Story

1918年、二人の素晴らしい才能を秘めた若者が出会う。
リチャード・ロジャース、16歳。ロレンツ・ハート、23歳。生真面目なロジャースと、奔放なハート。傍目には一見、不似合いそうな二人だったが、お互いの才能を欲するように意気投合する。

作曲家＆作詞家コンビとして、後に待っている輝かしいキャリアに向けての第一歩を踏み出した。ブロードウェイやラジオの世界で、人気を博していくロジャース＆ハート。そしてあのハリウッドからも声がかかり、二人はさらなるステップを駆け上がろうとする。
気の合う仕事仲間、それぞれに想いを寄せた女性をブロードウェイに残して……。

リチャード・ロジャースとロレンツ・ハート。偉大な作詞・作曲家コンビ。二人がどんなふうに出会い、どんなふうに活躍をし、そしてー風のように駆け抜けたその歴史を、二人の手がけた40曲近いナンバーとともに、まるで手描きのスケッチのようにつづっていく。